名古屋の市会議員が政務調査費の不適切な処理について謝罪をしたというニュースを読んで、市会議員というもっとも身近な政治家のモノのよさを計るための物差しを考えた。
《梅》
このネットの時代にホームページを立ち上げていない旧態依然とした議員。この手の議員は灰汁が強く、野心のみでのし上がってきたようなタイプか、あるいは地域、組織の中で声のデカさを評価されて、地域票、組織票で当選したタイプ。かつての鈴木宗男や最近顔を見なくなったけど九州方面ではばをきかせるM岡先生などが類型として挙げられる。まぁ20世紀型の古い政治家だね。
冒頭の市会議員の先生も調べてみたがホームページを立ち上げてはおられない。未だ46歳とお若いのに「梅」だ。どうしたんだろう。
《竹》
ホームページは立ち上げているが、ポーズとして立ち上げているだけでちっとも更新しない議員。「梅」議員と比べれば時流に乗ろうという気持ちがあっただけ救いがあるが、最新の更新日が半年も前の日付だと、恥を晒しているようなもので、そのことに気づかないのだろうか。果たしてこの程度の感覚の持ち主が市政という場で活躍できるのかどうか、まことに不安だ。
《松》
このランクに位置付けられる議員は若手に多い。ホームページを立ち上げて、コンスタントに更新を続けている誠実で勉強熱心な議員である。「松」の議員が増えてくれば地方自治も随分と風通しがよくなり進歩すると思うのだが、残念ながら「梅」議員がはばを利かせている現状ではなかなか「松」議員の台頭は難しい。
《特上》
日々の状況をホームページで公開し、なおかつ街頭に立って自分の主張を有権者に伝えている議員だ。ここまでくると本物の政治家である。ワシャは極々少数であるがそんな市会議員を知っている。彼らは前向きに自治体のことを心から考えているのだが、如何せん周囲に「梅」が多くてやりにくそうだ。
(「議員の物差し その2」に続く)