日垣隆さんの講演会 その2

 今回、講演会は「大須演芸場」という奇抜な場所で行われた。客席上には赤い提灯がならび、舞台には「東西南北」と大書された襖がはまっている。まさに寄席だ。その風景の中、ブルーのジャケットをびしっと決めた日垣さんが真面目な表情で講演をするというのも趣があってよかった。
 惜しむらくは、2階席の子ども連れのお客さんが、早めに公共の場のマナーを弁えていただければ、静穏な講演会となったのだが・・・自分を相対化し状況判断をしなければいけないですぞ、日垣さんの受け売りですけど。
 講演会終了後、退出される日垣さんに出くわした(というか待ち伏せをしていた)。サインをしてもらおうと、ワシャのカバンから日垣さんの著書「子どもが大事!」を出した(読了後だったので大きな付箋が何枚も貼りつけてあった)。それを見た日垣さんは、ポケットから長さ25ミリの小さな付箋の束を出して、「今はこれが使い易いですよ」と、それをくれたのだった。日垣さん、本当にいい人だ。
 講演会終了後、大須の街をそぞろ歩いたが、以前に増して街が元気だ。大須は商店街活性化の成功例だな。後は平日数名の入りだという「大須演芸場」が連日大入りになってくれれば完璧だ。万博の帰りに大須演芸場に寄ろうキャンペーンでも張るといいのになぁ。