昭和３５年に郵政省から国定公園シリーズの切手「蒲郡海岸と竹島」が発行された。国定公園シリーズは絵がきれいなので人気があり、とくにこの切手は地元の三河湾ということもあり、ガキンチョの間では、これがなかなか手に入らず悔しい思いをしたものだった。
切手の図柄は蒲郡プリンスホテルから竹島（独島じゃないよ）を見下した構図で竹島の後方に西浦半島と、遠く渥美半島が霞んで見えるいい切手だ。
そういえば中学１年のときだった。家族で竹島の沖合いにある三河大島に海水浴に行った。中１とはいってもついこの間まで切手集めをしていたような小学生だったわけで、３つ下の妹と広くもない島を駆けまわって遊んでいた。その時に海水浴場とは反対の海岸で小さな洞穴を見つけた。これには私も妹も大喜びだった。まるで新大陸を発見したような騒ぎで、大して深くもない穴に出たり入ったりして遊んだ、という記憶が残っている。子どもは洞穴が好きなのだ。
（｢子どもたちは冒険が好きなんだ！その２」に続く）
