祝!弁当解禁

 万博の弁当持参が解禁されるという。小泉首相が、変更を示唆してようやく重い腰を上げるらしい。あたりまえだ。協会はゴールデンウィークあたりから、などと消極的なことを言わずに、今日からでも弁当解禁にすればいい。
 これに対して、会場内で回転すし店を経営する社長が吠えた。「解禁して客が減ったらその分の損害賠償を求める」のだそうだ。この社長、先日、報道番組にも取り上げられており、回転前に従業員をずらりと並べて「今日の売り上げ500万円だー!ガオー!」と気合を入れていた個性(灰汁)の強い経営者だが、このご仁、どうやって客の減少を確認するんだろう。解禁前の売り上げと、後の売り上げを単純に比較するだけなんだろうね、きっと。
 だいたいなんで万国博覧会の会場に回転すし屋なのかがわからなかった。そんなもの街じゅうにあふれている。外国から来た人たちでも、わざわざここで入らなくたって名古屋にも長久手にもいくらでも店はある。協会のなんでもいいから並べてしまえという最悪な店舗展開のセンスがばればれだ。
 そういった意味から言えばこの経営者も被害者かもしれないが、世紀の祭典に出展するのである。
「わては万博が好きで店だしてまんねん。もとより赤字覚悟でやってます。儲けより世界の人たちに日本の寿司文化を知ってもらいたいんですわ」このくらいのことを言うと格好いいね。
 弁当解禁されたある日、どしゃ降りの雨になった。とある飲食店の軒先で家族ずれがびしょぬれになりながら持参の弁当を食べているとする。店内を見渡せばがらがらである。この状況で何人の経営者が「店の椅子が空いているから中でお食べなさい」と言うことができるだろうか。
 愛・地球博ですぞ。人類愛・・・隣人愛・・・ですぞ。
 それにしても協会上層部の無能ぶりは目を覆いたくなるほどの酷さだね。

 昨日までの平均入場者数 59,589人
 協会の想定平均入場者数 81,081人