書肆にて

 昨日、仕事帰りに書店に寄った。とくに目的の本があったわけではなく、通りかかったら自然に足が向いてしまったのである。本を物色しながら新刊の棚から雑誌のコーナーに移動したところで、足下に何か落ちているのに気がついた。何だろうと見下ろすと「足」だった。「ゲッ!バラバラ事件か?」と驚いた、が、何のことはない。16〜7のガキ女が2人、足を投げ出した格好で床に座って雑誌を読んでいたのである。久しぶりに見たジベタリアンだった。
「足をどけろ!」と言いかけて、止めた。
 実は3月11日に書いた「バカ電車男
http://www4.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=427365&log=20050311
の話を知った友人が、「ああいうことは危ないから止めろ」と忠告してくれたのである。ガキ女といえども武器を持っているかもしれない。忠告にしたがって知らん顔をして通りすぎることにする。
 しかし如何にも軽薄そうな面だなぁ。雑誌の占いコーナーのセックス欄を声を出して読んでいる。なんというガキだ・・・と呆れていたら、おっと、その足に躓いてしまった(軽く蹴った、とも言う)。「いて」とガキ女が口走った。仕方ないのでこっちも「痛て」と言っておいた。ナイフでも出されたらたまらないので、そのままそそくさと書店から外へ出た。あー恐かった。