助役、開き直った

 新聞をチェックしていて、思わず「ブッ!」と吹き出してしまった。
昨日、書いた「豊橋市の助役がタクシー券私用疑惑」で、何をとち狂ったか件の助役さん、「返せばいいんでしょ、返せば」と、ばかりに46万5千円を市につき返したらしい。ご本人は「公務」と主張している。しかしその公務は「タクシーに乗った理由を説明すると相手方に迷惑をかけるから言えない」たぐいの公務なんだそうだ。豊橋市のレベルで他言無用の公務ってどんな公務なのだろうか。情報公開や説明責任がこれだけ声高に叫ばれている中で、まったく時代に逆行した助役さんである。ある意味で貴重かもしれない。
 もうひとつおまけに言っておくと、豊橋クラスの自治体では助役さんには専用の公用車がある。もちろん公務に使うためであるので、公務と仰るなら助役専用車を使用すればいい。にもかかわらず100回(豊橋市がいかに広いとはいえ5,000円もあれば全市域を網羅できる)もタクシーでご帰宅されるとは・・・市民オンブズマンが、「何かある」と目をつけるのは当然である。もしこの助役さんが「酒好き」なら、タクシー券の使用疑惑は限りなく黒に近い。潔白なら正々堂々と市民の前で説明すれば済む話なのである。豊橋市あたりで市民に隠さなければいけないようなごたいそうな仕事なんかない。あまり自分たちを大物だと誤解されないほうが身のためですぞ。

 因みに助役語というのを翻訳してみたい。まだまだ勉強が足りぬのでうまく訳せるかどうかが心配だがご容赦願いたい。
「公務だった」(飲み会だった)
「個別、具体的に説明することは相手方との信頼関係が崩れ」(誰と、どこのスナックで飲んでいたかということを説明すると、相手におごってもらっていたことがばれるので)
「市政運営に支障が生じる」(今度、またおごってもらえなくなっちゃうので困る)

 要職にある人間が信頼を回復するには、法的根拠があろうがなかろうが「説明」するしかない、ということを肝に銘じるべきである。