5時46分の黙祷

 117がまた巡ってきた。地球の表面を覆うプレートが4枚もぶつかり合う地震列島に住まう人間として、地震災害はある程度運命として受け入れざるを得ないのかもしれない。ちと古いが平成16年10月の1ヶ月だけでも震度3以上の地震が300回日本列島を襲っているのである。
 新聞の世論調査でも84%の人が「恐いのは地震」としている。そして同様に公的機関への依存度も高いことがわかった。「恐くて仕方がないが自分では何もしたくない。政府や自治体が対策を立てればいい」と思っている人が多いということだ。
 これじゃあだめだね。とにかく大災害が起きた時に災害とまず対峙しなければならないのは、個人なのである。阪神・淡路大震災でも顕らかなように、地震発生から何日間は公的救援の手は差し伸べられない。とにかく自力で生き残るしかないんだ。
 では、生き残るのにはどうするのか。阪神・淡路大震災で死者の8割が建物や家具による圧死だったことを考えれば、建物の耐震補強と家具の転倒防止しかないのである。これには現在、公的な補助もある。積極的に生き残るための手を打たないと、確実に被害報告の死者欄に名前を連ねることになる。