不愉快なニュースが多かったのでほっとしましたね

 明るいニュースが新聞の1面を飾った。「紀宮さま 婚約内定」である。お相手は都職員の黒田慶樹さんという好男子だ。
 黒田さんといわれるから筑前福岡藩主の黒田家かいなと思って「寛政重修諸家譜」を調べてみたが宗家ではなさそうだ。宗家なら名前に「長」の字を使用するはずである。慶樹さん、お父上の慶次郎さんともに「慶」の字を使っている。それでは「慶」の字を使った黒田家はないかと調べてみたがどの家ともつながらなかった。「慶」の字を使う家がある。徳川宗家別家である。徳川慶喜(よしのぶ)、慶久(よしひさ)、慶光(よしみつ)、慶朝(よしとも)と続く元公爵家だ。慶樹さんが「よしき」と読むならこの家かとも思ったが、これだと姓は「徳川」ということになるしなぁ・・・
 あとは「新華族」の黒田家だが、この家は「清」の字を名前に使うので違っている。
 ううむ、徳川宗家別家から黒田家に養子にはいったのかなぁ?いくらなんでも天皇の長女の婿である。平成の世とはいえ、どこの馬の骨とも知れぬものを婿にはしないでしょ。
寛政重修諸家譜」を離れて、人名辞典を当たった。おっと、黒田さんで「慶」の字を使った人物を見つけた。群馬県新田町の黒田道慶である。幕末の尊攘派の志士、黒田桃民の父親である。もうひとつある。やはり筑前福岡黒田家の黒田長知である。長知は初め「慶賛」と名乗っていた。いずれどこぞの新聞社がどか〜んと系図を載せてくれることだろうから素人の当て推量はこのへんで止めておこう。