熱田で遇つた本

 今日は名古屋市の熱田にあるブックオフに行った。愛知県内では規模の大きい店舗で蔵書の充実ぶりもなかなかのものだった。駐車場が有料というのがいただけないが、都市の中心部という立地を考えればやむを得ないのかもしれない。
 ここで以前、ジャーナリストの日垣さんが推薦していた「世界戦争犯罪事典」を見つけた。格安で購入する。「鉄道用語事典」を発見、名鉄パノラマカー近鉄ビスタカーが載っていたので、思わず購入。「世界の食用昆虫」という面白いほんがあった。ページを繰ると、カメムシは食えるわ、ナンキンムシは薬用になるわ、セミ、カイコ、シラミ、ノミ、挙句の果てはゴキブリじゃぁぁぁぁ。これが食用として通用している民族があるというのである。読んでいて胸が悪くなりそうでしたが、即、購入。口直しに「熱帯の果物誌」を購入、ライム、ベルノキ、レイシ、パパイヤ、グアバ・・・、あぁ爽やかになってきた。
 あるコーナーに箱入りの立派な本が鎮座していた。その中に「宰相中曽根康弘内閣総理大臣への足跡―」と「天鼓」というこれまた箱入り布装丁の豪華な本である。「天鼓」は元民社党委員長の春日一幸氏の石心鉄腸筆誅日記である。「世界の食用昆虫」の10倍は高級そうなんだが、一冊100円だった。値段はナンキンムシの10分の1である。「安い!」(中身も安いのだろうが)その重さで思わず衝動的に買ってしまった。それでも「宰相中曽根」には巻頭に氏のグラビアがあるし、巻末に略歴がけっこう詳細に掲載されているし、間違いなく100円は楽しめそうだ。「天鼓」にしても当時の政治家のコラム集(愚痴集かもしれない)と思えば、昭和48年〜52年当時の政治の裏面も見えてくるし、まぁ2冊重ねて枕にもなるし、というようなことで買っちゃったわけですな。
 その他に「演劇界」を格安で何冊か、100円コーナーで単行本を数冊、平成11年の犯罪白書もあったので買物カゴに入れ、なんやかやでトータル25冊を購入した。久々の収穫だった。
 さてと、本でも繰りながらビールでも飲むとしよう。酒の肴は「ナンキンムシ」と「ナカソネヤスヒロ」にするか。