テレビゲームよさらば

 子どものころ、積み木で遊んだ記憶はないだろうか。時に積み木は車だったり電車だったり、あるいは建物だったりした。積み木そのものは積み木でしかないのだが、子どもたちはイマジネーションを駆使して遊んでいた。
 それが今ではテレビゲームだ。超リアルで暴力的な映像にはイメージを膨らませるといった余地はない。
 かつて「テレビは青少年に害毒だ」と言われていたのだが、いつのまにか市民権を得て、今時の親で「テレビは毒よ!」などとわめくものは少なくなった。でも私は相変わらずテレビは悪だと思っている。さらにテレビゲームは大悪だと信じている。現在の規制のないただ刺激をガキンチョに与えることばかりのテレビゲームは百害あって一利なしである。
 司馬遼太郎が言う。
「イマジネーションが必要ですね。それには、テレビなんかあまり見ずに、小説をお読みになる方がいいです。という感じであります」

 ある調査結果で40%の子どもが「テレビゲームをしない」という結果がでたという。賢明な親たちはそのことに気が付きはじめているのだ。あ〜よかった。