帰還報告

 東京から戻ってきました。
 今回、東京ではびびりまくっていました。だって9.11がニューヨーク、3.11がマドリードでしょ。6.11は絶対に東京だ、というまことしやかな噂を霞ヶ関の危機管理関係者から聞いておりまして新宿辺をうろついている時には、ちょびっと心配でした。都庁が爆発するんじゃないかとね。
 今日はでかい荷物を担いで国会議事堂のあたりをうろうろしていたんですけど、いつになく警戒が厳しいよね。でかい荷物が不審だし、存在そのものが不審だから警視庁のおまわりさんにじろじろ見られちゃって、まいっちゃったなぁ。
 これも又聞きなんですけど、六本木ヒルズはオープン以来、100回くらい爆破されているんだってね。厳密に言えば爆破予告の電話だけど、その都度、警視庁や東京消防庁は非常配備につくんだってさ。バカが回転扉かなんかの話をきいて、義憤(しょせん疑糞だって)にかられてバカな行動をとるために、警察も消防も「糞」と思っていても対応を取らざるをえない。人件費だけでも莫大な金額になる。このバカども発覚してもさしたる罪に問われないらしい。そんなもん、きっちり掛かった経費を請求してやればいいのさ。警察官30人、消防士20人×3000円×4時間=60万円、当然、森ビルサイドの人間も対応に取られるだろうから100万くらいは請求できるわな。電話1本100万円、それでも電話を掛けられるものなら掛けてみやあがれ。
 そういえば羽田空港覚せい剤でらりったバカがフェンスを突き破って空港内を車で走り回ったという珍事件がありましたなぁ。これがさ、バカじゃなくてテロリストだったらどうするの。テロリストなら何百人の犠牲者が出たか想像もつかない。このことに関して国土交通省の偉い人は、「ハイジャックは想定していたので訓練をしていたが、こんなケースは想定していなかった(だから、仕方ないでしょ)」とほざいた。バカ!危機管理というものは、あらゆる可能性を考えずしてできるわけがないだろうが。
 おおむね霞ヶ関に巣くっているエリートの危機意識などというものはこの程度であまり多くを期待してはいけないのかもしれない。
 でもね、そんななかでも骨っぽい若手官僚が育ちつつあることも事実で、10年後はもう少しまともになるのではないかと楽観視している。あっ!これが甘いのか・・・
 うーむ、油断は禁物じゃ。
 そんなことを青空に映える国会議事堂を眺めつつ考えました。