夏場所初日 あたしゃテレビ桟敷で一杯

 これから横綱を狙おうという力士が、引き技で勝ってはいけない。不甲斐なし、千代大海
 魁皇は、たとえ残り14日を全勝したとしても、横綱になるべきではない。それは横綱というものが絶対最強者でなければならないからだ。昇進をかけた場所の初日に北勝力あたりに力負けしているようでは先が思いやられる。
 朝青龍である。この横綱に連勝をさせるべきではない。なぜか、「心技体」が完成されていないからだ。「技体」は、まぁよしとしよう。他の力士が不甲斐なさ過ぎて独走を許しているという図式だが、まあそれでも今の角界で最強なのだからしかたない。だが、「心」がガキンチョのままでは、見ていて見苦しい。わがままで自己中心的な性格は、そのまま表情に出てしまっている。
 左で手刀を切るなと、内館横綱審議委員から注意されるわ、土俵上でモンゴル相撲のような動きはするわ、相撲の頂点に立つ最強の勇者という評価を下すにはいささか問題が多すぎる。彼が、気はやさしくて力持ちという本当の横綱になったときには、大鵬千代の富士双葉山の記録をどうどうと塗り替えればいいが、今のままでは連勝を重ねれば重ねるほど、心有る相撲ファンは離れていってしまう。今からでも遅くない。「心」を育てよ。そして名のつく立派な横綱になってくれ。
 貴ノ浪の幕内出場1117回(歴代7位)は素晴らしい記録だ。ケガに苦しみながらもよく土俵をつとめている。現役で「荒駒(伊勢駒部屋)」と相撲を取ったことがあるのは貴ノ浪くらいになっちゃった。頑張れ!