あいまいな政務調査費の使途

 政務調査費(市政・県政に関する調査をする目的で議員に与えられる歳費)について田中長野県知事が発言している。
「もともと議員には、月給とボーナスが出ているのだから、年4回議会に来るだけではなく、日々の活動もあるということで多額のボーナスも出ている訳で、それらの金額は税金から賄われている。自身の生活のみに利用するということばかりではなく、月給から様々な研鑽を積むということもあってしかるべきではないか」
 要するに政務調査などというものは月給でまかなうべきもので、別枠でよこせなどというのはおこがましいと言っているのである。
 13日に東三河市民グループが地元4市の平成14年度分政務調査費の監査結果を発表したが、調査旅行の名を借りた親睦旅行、慰安旅行が多くあったという。
 どこの自治体でも議員さんというのは、やたらと遠くに行きたがるようだ。だいたい行政の先進地は関東や関西周辺に集中しているというのに、議員さんの感覚では沖縄、北海道、九州に先進地が多い。
 市政や県政を良くするための調査費が、議員さんの慰安のための飲み食いに使われているのが実態である。飲み食いならまだ我慢もできるが(本当はできないけど)、埼玉県のスケベ議員のように「下の世話」にまで使われていたらかなわないのだ。
 概ね議員さんが慰安旅行先で仕入れてくる情報など、インターネットか本屋でごそごそ探せば見つかる程度のものでしかない。そんなことは多くの住民が知っているのである。
 ここらで政務調査費なんぞ叩き返して、毅然とした議員に生まれ変わってみてはいかがだろうか。(無理だと思うけど)

 追伸:もちろん真面目な議員さんもいます。蛇足ですけど・・・
 おまけ:このご時世に政務調査費を増額した自治体もあるという。なにをとち狂っているのか。