梨畑でヅラを直すなよ!

 衆議院で、同姓の秘書をもっている議員は86人いる。自民党が45人で52.3%を占める。次いで民主党が38人、44.1%である。その他は社民党1、公明党1、無所属1となっている。衆議院の党派別の割合(自民50.6%、民主37%)からみると、民主の方が同姓秘書の割合が高い。
 この中で異性の同姓秘書(配偶者である可能性が高い)割合は、自民17.6%に対して民主は31.7%と逆転している。
 佐藤観樹の詐欺事件を受けて、民主党の常任幹事会は、国会議員の配偶者や同居の親族が公設秘書に就くことを禁止する方針を決め、民主党代議士会に諮ったが異論が相次いだという。そりゃあそうでしょう。嫁さんが儲けていた分がなくなってしまうんだ。死活問題だからね。上記の数値を見てもらえれば、民主党の先生が反対する理由が透けて見えるでしょ。
 自民党の傾向は、後継者の息子らを秘書に据えて、政治経験を積ませようという親心が見えてくる。この党の議員は金持ちが多いから、別段、そんなみみっちいことをしなくても金に不自由はしないということなんだね。大物議員はあまり見当たらないが、すごいビッグネームがひとつあった。「小泉純一郎」である。彼は同姓の秘書をもっている。実姉「小泉信子」である。だが彼女は佐藤観樹の妻のようなしみったれた秘書ではない。独身を貫き生涯を小泉純一郎のために捧げてきたという女傑である。そのあたりのことは昨日発売された文藝春秋に詳しいので、そちらを読まれることをお奨めする。
 それにしても民主党は、しみったれ秘書を排除するためにせいぜいがんばってね。
「近親者や親族を秘書に採用するのはやめるなどの制度改革が大事だ」と発言した不破王朝の志位さんは強気である。ここは親族より党が優先だから、こういった問題は生じない。この党は統制されているからね。ブルルルル・・・おお寒!