スキーは楽し、でも注意!

 昨日の新聞に「車部品盗みウガンダへ」という記事があった。中国、ベトナムときて次はウガンダか。その次はどこの国だろう。と、楽しみになったりして(ならないか)。
 長野県王滝村のスキー場で事故があった。スキーヤーと激突した小学2年生の坊やは頭を強くうって死亡した。昨年度、全国で17人以上がスキー場の事故で亡くなっている。とくに最近、スキーとスノーボードの混在が著しく、両者は滑降する動きが違うだけに危険な状況があちこちで展開している。また下手なくせに我が物顔で滑るバカの増殖もありゲレンデ危険度はますます高くなっている。
 だからスキー場に遊びに行く人は、まず「スキー場というところは危ない所なんだ」という認識をして、自分の身は自分で守る、家族の身はお父さんが守る、という決心が必要だ。
 初心者と滑るとき、心がけていることがある。それは必ず初心者の後方から滑るということである。初心者が転倒したり停まったりした場合、その位置から上手5〜10メートルのところで停止し、もっぱら斜面の上方を眺めている。もちろん上から滑ってくるヘタクソに対応するためである。ヘタクソの滑降ラインが初心者を直撃するコースに入れば、間に合うならば、ヘタクソに注意を促しコースを変更させる。間に合わなければ、身を挺してヘタクソの進路を妨害するのである。
 この事故の場合、3つの不幸が重なった。まずスキー場のコース設定ミス。やたらと暴走したがる中級者のコースと初心者コースが重なってはいけない。次に子どもに突っ込んでいったスキーヤーの力量の問題、上級者なら子どもを回避する行動をとっただろうし、最悪、衝突しても子どもに対して最も衝撃の少ないかたちで当たるという努力をしなければならない。それができなかった。最後に子どもの父兄の問題、これは先に述べたけれども、子どもの安全はやはり親が確保しなければならない。残念ながらこういった諸条件が重なったため、悲しい結末になってしまった。
 平成15年6月26日の信濃毎日新聞にこんな記事がある。
王滝村の教育長、総務部長、観光課長など村政の中枢を担う幹部6人が今月いっぱいでそろって退職することが分かった。(中略)村営スキー場民営化問題の村長決断への不満があるかもしれない」
 もちろんこのことは今回の事故に直接は関係ないよね。