2009-10-11から1日間の記事一覧

エリートたちの黄昏 その1

保阪正康『官僚亡国論』(朝日新聞出版)を読む。読みながら何度も膝を打った。 1945年に日本は一度亡んだ。それは政治家のせいでもなく、国民のせいでもなかった。軍官僚というエリートたちの無能ゆえの暴走が国の方向性を誤らせた。 かつて陸軍大学の卒業…

エリートたちの黄昏 その2

(上から続く) 現在、中央で民主党が戦っている「官僚」たちも秀才ぞろいである。その中枢は「東大法学部」というこの国で最高の学歴を持つ「現代の恩賜組」の秀才たちである。保阪さんは、唱和の大失敗をしでかした東條と、現在の小東條を比較して、極めて…