昨日、所用でというか道楽で名古屋に行った。まず名駅までJRで出て、松坂屋口から地下に降りて東山線に乗り換える。改札を通ってさらに階段で降りると、そこがプラットホームの最後尾になるわけだが、ここが混んでいる。昨日はいつもより混んでいた。大混雑と言ってもいいだろう。ワシャは最後尾の車両に乗ろうと思ったんだが、これが似りきれないくらいの混雑だ。ひょいと前を見れば、まだ空いている車両がある。「飛び込み乗車はお止めください」とアナウンスが入っているが、乗らなきゃ所用に遅れちまう。
ベルが鳴る。そりゃあ空いているドアに咄嗟に飛び乗りますわなぁ。
その時にね、たまたまワシャの後から乗ってきた若い女がワシャを見て不快げな表情をしやあがった。「なんのこっちゃ」と思ったが、ワシャは知らんぷりをして吊革につかまっていた。ホームを出て少したつと車両内も落ち着きますわなぁ。ワシャも落ち着きますわなぁ。でね、周囲を見回してみれば、ワシャ以外はみんな女性なのだった。平日の昼に地下鉄をあまり乗らないので気にもしていなかったが、「女性専用車両」というやつだった。どうやらそこに乗ってしまったようですな。う〜ん、周辺の女性たちもなんとなくよそよそしい。ワシャはどっちかというと歌舞伎とか能、お茶、俳句、陶芸などオバサンチックな趣味が多い。性格はともかくとして身なりは清潔で、オジサン臭は出ていない貴重なオッサンなのだ。オカマじゃないけれどなかば中性化した男と言っていい。
それでも女性専用車両のみなさんの視線は厳しかったなぁ。伏見駅まで1区というのに途中で息が苦しくなってきた。アマゾンリリーに落っこちたルフィーの気持ちが分かりますぞ。
伏見駅について転げ出るようにアマゾン車両を飛び出すと、大きく息を吸うワルシャワなのであった。
さて、そこから御園座に向かうのだが、とっても楽しいスーパー歌舞伎の話はまた明日ということで。