今日は何の日

 今日はいろいろなことの記念日なんですね。これだけネタの多い日もそんなにない。
 まず、『男はつらいよ』の第一作目が初公開された日である。昭和44年(1969)というからもう48年も経ったんですね。寅さんファンのワシャとしては結構重要な日である。でも、語り始めると長くなるからほかの話題に移ります。

 時代的にも地理的にも近いところではトヨタの設立の日。これは昭和12年(1937)の今日、愛知県挙母町(現豊田市)にトヨタ自動車工業が設立された。刈谷にある豊田自動織機制作所の自動車部門が分社独立したわけだ。これが後の西三河大発展の第一歩となった。ここだけの話だけど、このトヨタ自動車の飛躍の陰に、刈谷の大根の力があったことは意外に知られていない。このころ社員は新工場設立のために早朝出勤をして準備をしていた。そこに賄いの朝飯が出る。ごはんはお替り自由だったが、お菜のほうはそうもいかない。時代が時代だけに、干物一枚、味噌汁、タクワンくらいのものだった。ところがそこに大根おろしがふんだんについたそうだ。自動車部で陣頭指揮をとっていた豊田喜一郎は「大根おろしは最高の消化剤なんだ。へたな薬よりよっぽどいい」と大根おろしを勧めていたそうな。後にトヨタ自販の会長になる加藤誠之はこの時期に「大根おろし中毒」にかかってしまったという。

 明治天皇の即位大礼が1868年の今日、京都御所内の紫宸殿で執り行われた。名実ともに三河の田舎武士の時代が終焉した。徳川のルーツは豊田市の松平という山村である。そういった意味では豊田がらみが二つ続いた。

 1573年には、近江小谷城が落城した日である。浅井長政織田信長に対抗したが、結果、火のような城攻めにあって敗北をする。浅井氏滅亡の発端となった姉川の合戦で、衣藩(挙母→豊田)の初代当主の三宅康貞が家康幕下で奮戦をしている。ここにもかすかな関わりがある。

 日記の最後は、歴史では一番最初なんだけど、663年の白村江の戦いである。日本は百済を助けて唐・新羅軍と戦った。このときの戦船のエンジンとして豊田発動機が活躍したが奮闘むなしく敗北に至った。

 当然ですがエンジンの話はウソですね(笑)。