メダルの色

 昨日の夕方に書くことを思いついた。
 今朝、「さあ書こう」と思って、ネットで確認をすると、およよ、「金」が3つから6つになっていた。これでは話に説得力がない(もともとないですが)。
 どういうことかというと「銅」のことである。昨日まではやたらと「銅」が目立った。「金」3「銀」1「銅」13である。もちろん「金」が多いことがいい。今朝は、体操や柔道の「金」のニュースを聞いて嬉しかった。感動もした。でもね銅メダルも日本人らしくていいなぁ、とは思ったのである。
 勝者は傲慢だ。全員が全員、そうだとは言わないが、やはり全ての競技者を蹴落として頂点に登っている。傲慢になるなというほうが難しい。ところが銅メダルくらいだと、日本人の謙虚さとか慎ましやかさが前面に出てくる。
 男子400mメドレーでの表彰式で瀬戸大也の困ったような顔が印象的だった。こういう顔は日本人にしかできないと思う。スポーツは結果が大切であるが、その過程も十分に感動的である。柔道の松本薫の悔し涙もよかったし、カヌーの羽根田卓也の晴れ晴れとした「銅」にも元気をもらった。
 といいながら、接戦を征した内村航平の「金」はやっぱり素晴らしい。
 結局、日本のオジサンは「金」でも「銅」でもよくって、リオでがんばる日本の若者が好きだということに尽きる。