写真の話

《「慰安婦」展拒否 市民団体が新座教委に抗議文》
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150413-00010011-saitama-l11
 新座市教育委員会、ガンバレー!
 左筋の共同代表は「写真団体は同じ場所で作品展などを開催しているのに、『慰安婦』展だけ不許可となるのは納得できない」と言っているのだそうな。
 この人、何を言っているのかにゃ。まともな団体の実施する写真展と、反日の方々がプロパガンダとして行う政治活動では、自ずと差ができて当然だろう。
 何度も繰り返すが、左筋反日の方々が喧伝してきた「従軍慰安婦」なるものが幻だったのだ。いまさら嘘を塗り固めるための展示会をしても仕方がないでしょ、というのが教育委員会のまともな見解である。
 しかし敵もさるものひっかくもの(笑)。「従軍慰安婦」とは言わなくなったんですね。最近は、「慰安婦」と言い、「戦後70年の今年、女性の人権問題の大きな課題である戦時性暴力を若い世代が学ぶ必要性がある」などと、言い換えをしているのである。そりゃそうだ。猿といえども学習する。左筋が捏造した「軍に強制連行された従軍する慰安婦」なるものは、どこにもいないことが証明されてしまったのだから。
 それで「戦時性暴力」と言い換えた。それにしても「戦時性暴力」というテーマでどんな「写真」を展示するのだろう。ある意味で興味がある。おそらくは使い古された出所のわからない「写真」を並べるだけなんだろうけどね。
 1枚の写真は、百万言の言葉よりも説得力がある。それだけに写真の底意に嘘や誘導が潜んでいると見たものに致命的なダメージを与えるものである。それだけに、新座市教委が慎重になったのも理解できる。
 先日の「たかじんNOマネーBLACK」が「戦場ジャーナリストのぶっちゃけトーク」だった。出演は、横田徹、宮嶋茂樹勝谷誠彦渡部陽一の4氏で、それぞれの方が「これが自分の撮った戦場の1枚」を紹介した。
 横田氏は、ISの占領地域内での生の住民を撮った1枚で、広角でレンズを他の場所に向けて撮ったという力作。真っ黒なブルカをまとった女二人と、少年と若者が写りこんでいる。戦場の写真と言うよりも、潜入写真と言ったたぐいのものか。しかし、イランで撮ったのかもしれないし、よく判らない。
 宮嶋氏の写真は臨場感戦あふれる写真である。テロを仕掛けた本人が火だるまになっている写真で、そのインパクトは大きい。こういった状況に遭遇し、瞬時にシャッターを切ることのできる宮嶋さんは本物の戦場カメラマンと言っていい。
 勝谷さんは、写真ではなくウクライナドネツク州の最前線での映像だった。まさに砲弾の音が響き、弾着の白煙が勝谷さんの背後に上がっている。写真ではなかったが、これぞ戦場である。
 渡部氏の写真は、おそらく新座市の写真展に出せば、入選するかもしれない。どこかのジャングルで武装兵が夕日をバックに佇んでいる、というだけの写真。構図とは色合いは、絵葉書のようだが、戦場写真としての緊張感はまったく伝わってこない。それは戦場写真家のものではなく、旅人がたまたま撮ったいい写真の域を出るものではなかった。だから渡部氏は、あの特徴的な口調で写真を詳しく説明しなければならない。説明されれば、なんとなく「そういう写真か」と思うけれども、説明がないとなんの写真だかよく解らない。
 新座市で展示したがっている件の写真も、でっち上げた資料や空疎な言葉で説明されているのだろうね。