メモ

 昨日、夕食を食べている時に、ふっと日記のネタを想いついた。これは面白いネタだと思った。イメージがいくつかふくらんで、しめしめと思ったものである。
 最近のテレビはおもしろくない。平日の夜に見るべきものは皆無だ。だから、あちこちで録画をしておいてそれを見ることにしている。
 夕べも、雛段にタレントをならべて自分たちの体験談を披露する番組など、安価なバラエティーや野球放送ばっかりだったので、撮りためておいた「吉田類の酒場放浪記」を再生して画面を埋めた。この番組はいい。酒場詩人の吉田さんが、ふらりと下町の酒場に現われる。そしてただ呑んで喰う。それだけの番組だ。吉田さん、そこで出される料理をけっしてけなさない。必ず美味そうに食べる。酒についても何を呑んでも上機嫌だ。上京した折に寄ってみたくなる店もけっこうある。
 吉田さんと呑んだ気になって「あはあは」笑っていたら、冒頭に想いついたネタを失念してしまった。いつもならメモを取るのだが、昨日は取ることを忘れてしまったわい。何度、思い返してみても思考の沼の底に沈んだ記憶は浮かび上がってこなかった。いいネタだと思ったんだけどね。しっかりメモをとらなくっちゃいけない。