昨日の朝日新聞「声」の欄に「本、子どもたちには必需品だ」という投稿があった。県立高校の先生からの投稿で、自分の学校の図書購入費がわずか30万円であるという告発である。
30万円?高等学校ですよね。ワシャの友人で出版社に勤めていた人がいて、その人のある月の書籍費が20万円だった。もちろん知の巨人たちの書籍費は桁が違うので比較にならない。だからあえて外しているが、いわゆる一般人でも読書家と言われる人なら、年額30万円程度はざらに使っているのではないか。
ワシャでもコンスタントに月に数万円(笑)は本代に使っている。ただワシャは読書家ではなく本を買うのが物好きというだけなのだが……。それでも、件の高校の倍は使っている。高校は個人ではない。生徒が何百人いるのか分からないけれども、仮に千人とすれば、生徒一人当たり年間300円の予算でしかない。こんなことで健全な青少年の育成ができるか。
告発した先生は「ここまで困窮している県立高校の現状を、県民のみなさんはご存じだろうか。」と結んでいる。
ワシャは愛知県民ですが知りませんでした。確かに愛知県は交付団体ではある。しかし、都道府県単位で不交付団体は東京都だけで、その他はみんな国からのお恵みをもらう交付団体となっている。
この交付団体、不交付団体というものは、それぞれの自治体の財政力指数により決まってくる。例えば東京都は1.04あり、都道府県でトップの財政力を誇っている。第2位が0.85の愛知県で、けして悪い状況ではない。とにかく50%を超えているところが9府県で、その他は50%に満たない。最下位は高知県で0.20である。そこと比べれば愛知県、まだまだ裕福な県といっていい。
しかし、書籍費は高校1校当たり30万円、県立高校全部でも4千5百万円。西三河の基礎自治体でもそれ以上の図書購入費を計上しているところは多い。
愛知県に子供を育てる意志はありやなしや。