クリヤといえばクリアファイルしか思い当らなかった

 厨川白村(くりやがわはくそん)って知ってますか?
 呉智英さんの「春講義」に出なければ、絶対に知ることはなかった人だと思う。明治14年に生まれ、東京帝国大学英文科を卒業して、後に京都帝国大学英文科助教授となる。大正時代を代表する著述家であり、評論家でもあった。朝日新聞に連載した『近代の恋愛観』が大ベストセラーとなっている。
 ただ、現在においては、すでにその内容が陳腐化してしまい、ワシャの住む自治体の図書館にもその著作は置いてなかった。でも、大正期に「恋愛観」をテーマに論を立てているところをみれば、先見性のある人材だったと思われる。早速、「e−hon」で厨川白村の著作を注文した。どんなことを書いた人なのか読むのが楽しみだ。