ロシアの虎視眈々

 3月20日の日記
http://www4.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=427365&log=20110320
にこう書いた。
《この大動員の間に、必ずや周辺の覇権国家の軍は、着実に次への布石を打ってくる。(中略)日本近海では某国の潜水艦が海底地形を測量するために、戦略的活動を進めているだろう。あるいは北の島には、ミサイル配備を着々と進めるだろう。それが国際政治であり、それに対処できない国家はいずれ滅んでいく。》
 22日の朝日新聞に小さな記事だがこんなニュースが載った。
《ロシア機に空自発進》というもの。内容はこちら。
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110321/plc11032123180014-n1.htm
 ロシア軍は、自衛隊の部隊の多くが災害に割かれていることを見越して、こういった行為にでている。なぜ、こんなことをするのか。新聞の記事はこう書く。
《ロシア側には空自の戦闘機部隊が日本海でどれだけ素早く対応してくるかを偵察する狙いがあったと見られている。》
 もちろんそのとおりなのだが、怖いのは、東日本大震災でてんやわんやの状況の時を狙って実施しているということだ。ロシアは将来のためのシミュレーションをしている。まず第一撃としてミサイルで日本の都市を破壊する。今回の震災をそれに見立てているんですね。その次に制空権を奪うために戦闘機を、あるいは兵士を満載した輸送機を発進させてくる。その時に、後方が混乱している中で、どの程度の時間で敵機(自衛隊機)が迎撃に上がってくるのかを知りたい。弱っているときの自衛隊の反射神経を試しているのである。
 これが現実と知ったほうがいい。地震の被災については笑顔で支援の手を伸ばしながら、もう一方では、相手の防衛能力を災害が発生しているがゆえに冷徹な確認作業をしてくる。相手が弱っていても、こと軍事に関しては容赦しないのだ。
 このあたりの機微が、おきらくチィチィパッパの福島瑞穂たちには解るまい。

 などと書いていたら、こんな阿呆がいたんだね。
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110322/plc11032219360036-n1.htm
松本剛明外相は22日の記者会見で、ロシア空軍の戦闘機と電子戦機が21日に日本領空に接近したことに対して、ロシア側に抗議しない考えを示した。》
 バカバカ、逆だろう。
国難のときにこういうことを仕掛けてくるとは非常識きわまりない!」
 と厳しく抗議すべきところだ。なんという甘さ、なんという弱腰。あ、柳腰でしたっけ、陰で糸を引く仙谷チューチューさん。
(下にもあります)