2日前の新聞から その2

(上から続く)
 なぜか。
 それは一般競争入札の導入により、地元行政の発注する土木事業にうま味がなくなったことや、そもそも国の政策で土木事業自体の総量が減ってきたこと、そして自由な競争入札になったために市外からどんどん業者が入り込んで、「こんな値段ではまともな仕事ができないだろう」というところまで工事金額が落ちてしまった。
 先日の参院選でのこと、西三河のある自治体で、選挙ポスターの掲示板設置で大混乱したというトラブルがあった。あるべき場所に掲示板がなかったのである。もちろん選挙管理委員会は大混乱となった。今まで何十年もそんなトラブルは一度も発生しなかった。それは、地元の土建屋に頼んで、設置をしていたからに他ならず、それを一般競争入札にしたとたん、県外から業者が入り込んできて、「えー!こんな安い金額でできるの?」という金額で落札し、金額に見合った杜撰な設置工事をしたために大きなトラブルになっちまった、というものである。
 この県外業者、まったく西三河の地理が頭に入っていない。それに地元に濃厚な付き合いガあるというわけではないので、仕事の出来栄えに対する責任感も薄弱だった。やり逃げとは言わないが、やりっぱなしでも痛くも痒くもないわけだ。だから仕事が杜撰になる。
 これは自然災害にも同じことが言える。地域の建設業者は地域にある程度の責任を持っている。

 そうそう同じ一昨日の紙面、「声」欄に面白い記事がありましたぞ。ワシャは、全然、新聞を読み込んでいないのう。
 豊田市の会社員からの投稿に気になることが書いてあった。先日、愛知工業大学で行われた環境講座での話なのだが、講師が柳生博氏だったからかもしれないが講演は大入りだったそうだ。しかし、聴講者のほとんどが老人ばかりだったそうな。
 今の環境問題の特徴がここにある。要するにどこの自治体でも、主力となっているのは暇な老人ばかりだということだ。若者が動かさなくては、環境問題は解決しない。
(下にもあります)