会議は踊るCOP15 その2

(上から続く)
 極寒の地で大地震が起きたと思ってもらいたい。密閉された体育館に3組の家族が避難してきた。1990年からダイエットに励んだため痩せ衰えた日野丸男さん一家、一家で飽食の限りをつくしスーパーメタボリックな小浜さん一家、最近、ダイエットを始めて少しスリムになったけれど、まだまだ余裕のある体格をしている琴欧州一家である。
 体育館に避難はしてきたもの体育館の中は冷えきっている。このままでは凍死してしまうので3組の家族はそれぞれ練炭火鉢を燃やして暖をとった。体育館が徐々にだが暖まってきた。しかし、一酸化炭素中毒の恐れもあるので、日野一家と琴欧州一家は少しずつ練炭の火を落としはじめた。でも、小浜家は未だ寒いからと練炭火鉢をガンガン燃やし続けている。
 そこに別の一家が何組か避難してくる。中でも目立つのが町内でも大家族で有名な品田漢一さんの一家である。品田さん一家は13人家族だが、その中でみすぼらしい格好をして、家族から小突き回されているのが2人いる。別当の地井さん(普段は地井別当さんと呼ばれている)と宇井くるみさんである。2人は拉致監禁されているという噂もある。
 それはさておき、品田家の11人は寒い寒いと練炭火鉢をがんがんと燃やしはじめる。あっという間に体育館の中が息苦しくなってきた。
 先に体育館にいた2組の家族は言う。
「品さん、体育館はずいぶん暖まってきている。そんなに練炭を炊くと空気が悪くなってしまう。少し練炭火鉢を減らさないかね」
「なにを言うあるか。お前たちはすでに練炭にあたって暖まっている。私たちの身体は冷えきっている。だから練炭を炊く権利があるあるよ」
「他の一家と地井さん、宇井さんは寒そうだが、品さんの家族は高価な防寒着を着て暖かそうじゃないか」
「なにを言うあるか。私たちも後からこの体育館にはいって来たあるよ。それに先にいた小浜家は未だに練炭を炊いて暖まっているあるよ」
 結局、後から来た品田さんたちはまだまだ暖まっていないという理由で練炭を燃やし続け、小浜家も燃やし続け、ダイエットのし過ぎで痩せ細っていた日野さんだけが凍死したんだとさ。どっとはらい

 急遽、今日から京都へ出掛けることになりました。このため明日の更新は少し遅れます。