バイオマスの話 その2

(上から続く)
 ここで出てくるのが「廃棄物系バイオマス」というシロモノである。一時期、バイオエタノールというのが話題になったでしょ。アメリカなどは元々食料や飼料に使われていたトウモロコシを原料にしたから、穀物市場が高騰して大騒ぎになった。こんなのは本末転倒で、エコロジーでもなんでもない。単なるトウモロコシ農家の金儲けである。飢えに苦しむ人々が多く存在する以上、食料の確保が最優先であることは言うまでもない。
 そうなるとクローズアップされてくるのが「廃棄物系バイオマス」となってくるのであ〜る。
 国は平成12年に「循環型社会形成推進基本法」や「各種リサイクル法」を制定・改正して、廃棄物資源化への流れを鮮明に打ち出した。これらを受ける形で「バイオマス活用推進基本法」が平成21年に公布されるなど、バイオマスの利活用については追い風が吹いていると言っていい。なにしろごみ減量と燃料の確保ができるという一石二鳥の方法だからね。
 もちろん食物残さや生ごみは出さないにこしたことはない。しかし、日本が消費社会である以上、一定量の廃棄物が出てしまうのはやむをえない。だったらそれを有効に利用するしかないだべさ。そのためにバイオガスの研究をすすめ、効率的にバイオガス供給などの道筋が立てられれば資源のない日本にとってこの上ない朗報となるだろう。
 当分、バイオマス・バイオガスに注目していくつもりだ。

 最近、政局ネタが多かったんですが、今日も実は千葉景子法務大臣が言い出した「夫婦別姓の法案提出」について書こうと思っていました。そのために夕べも資料をゴソゴソ引っ張り出していたりしていたんです。でも、どうしても「バイオマス」のことが気になってしまいました。実は本日、会社の役員を前にして「バイオマス」の有効性を説明しなければならず、そのことが頭を離れず、というか離してはいけないので、ここで「夫婦別姓」などについて朝から資料を読みこんだりすると「バイオマス」がどこかへ飛んでいきそうで、そんなわけで「バイオマス」の方にシフトしてしまいました。言い訳でした。
 バイオマス、バイオガス、バイオエタノール、リグノセルロースバイオディーゼルフューエル、バイオリファイナリー、バイオマスツーリキッド……午前3時からずーっとそんなことを考えていたのだった。やれやれ。