大原麗子さん

 上の日記を書き終えて、やれやれと新聞をくつろげたら、げげげ!大原麗子さんの訃報が載っているではあ〜りませんか。
 映画「男はつらいよ」の第34作の、人妻であるふじ子役が印象に残っていますぞ。物語は、確か、こんなんだった。
 たまたま飲み屋で知り合った証券マンと意気投合して、酔いつぶれてしまった寅さんは証券マンの家に厄介になる。翌朝、目を覚ましてみれば、証券マンの妻と二人っきり。この奥さんが大原麗子なんですが、こんな綺麗な奥さんに、あのハスキーボイスで「お目覚めになりましたか」とか言われてご覧なさいよ。そりゃ寅さんじゃなくったって逃げ出したくなっちまいますよ。
 数日して、その綺麗な奥さんから「主人が失踪した」という連絡が入って、寅さんが奥さんとともに旦那を探すたびに出るわけですな。その旅で寅さんの想いはつのり、いいところまでいくんですが、最後の最後で失恋してめでたしめでたしと相成るわけでございます。
 自宅で家事をする大原麗子の着ていた桜色のカーディガンがやわらかそうだったことを覚えている。

 また、素敵な女優が彼岸に旅立ってしまった。ご冥福をお祈りします。