京都旅行で問題発生 その2

(上から続く)
 なんと、大阪−名古屋間に〈こだま〉は1時間1本しかなかったのである。そんなバカな。
 午後の京都駅新幹線ホームはむせ返っていた。〈こだま〉まで40分もここで待たなければいけない。たまたまベンチが空いている。仕方がないので、キヨスクで「サントリープレミアムモルツ」を買って酒盛りを始めたのだった。
 呑み出せば時間などあっという間に過ぎるんですな。〈こだま〉が滑るように京都駅に入ってきて、ワシャと仲間たちはほろ酔い気分で乗り込んだのだった。むろん、この時間の〈こだま〉自由席はガラガラである。仲間は思い思いの席に散らばった。ワシャは4a(3人席窓側)に陣取って、キャスターバッグから「低反発腰用ウレタンマット」を取り出して背中に当てた。それから携帯のアラームが三河安城の手前で鳴るようにセットしてシートを倒したのだった。そこから記憶が途切れる。眠ってしまったようだ。
 三河安城の手前でアラームが鳴り始めた。ワシャはあわてて起きると仲間に声をかけてデッキへと移った。この時に「低反発腰用ウレタンマット」を忘れてしまったのだ。腰痛戦隊ヘルニアンには必需のアイテムなのに……クヤシー!
 本はまた買えばいいと思っている。でもね、「低反発腰用ウレタンマット」はもう売っていない。こっちは諦めきれないので午前10時になったら「東京駅お忘れ物取扱所」に電話をするつもりだ。戻ってくるといいなぁ。

河原町御池長刀鉾の話」
「京都池田屋事件の話」
「鱧(はも)しゃぶ騒動の話」
 などは明日にでも。