人間の関係

 昨日、副社長と仕事のことで議論になった。方向性が少し違っていたのだ。そのせいでもないのだろうが、深夜になって体調が崩れた。悪寒があり、頭と胃に痛みがある。だから、いつもなら4時半には起きるのだが、7時半までベッドの中にいた。3時間も余分に寝ていたので、ずいぶん調子がよくなった。でも、少し頭が重い。

 今、ワシャの会社でも出社できない社員が多くなっている。「うつ状態」という診断書を持ってきて、3ヵ月くらい休んでしまう。もっと長期になる人もいる。当然、休んだ人間の仕事は他の社員の負担になり、今度はその社員の体調が悪くなるといった負のスパイラルに陥る。我社は、一般的にのんびりとしたところだと見られがちなのだが、そういったところでさえ櫛の歯を引くように社員が消えていく。何年か前には自殺者がでたほどだ。

 昨日、五木寛之の『人間の関係』(ポプラ社)を読んでいた。そこに、「鬱からぬけだすための三冊のノート」という項があった。五木さん自身が、何度も「うつ状態」に悩まされたそうだ。その経験から「ノートをつけたらどうか」と提案をしている。まず、最初は「歓びノート」。一日のうちで、なにか一つ、これはうれしかった、ということを見つけて記録する。どんなつまらないことでもいい。無理やり探してつけるのだそうだ。これが効果があったと五木さんは言われる。第二段として「哀しみノート」、究極の最終兵器「あんがとノート」というものもあるのだそうだ。
 今、憂鬱な気分に襲われているあなた、ものは試しでやってみませんか。必要なものはノート1冊と鉛筆1本です。投資金額は200円もあれば充分でしょう。ダメモトでやってみたらいかがかな。

 ワシャも夕べから体調がおもわしくない。でも、ワシャの不調の原因は明快だ。昨日、晩酌をやらなかったんですな。いつもと違うことをしたので、体がびっくらこいてしまったらしい。だから、今夜は「芋焼酎」で一杯やることにするのだ。それでいいのだ。