新年に思うこと(午前12時)

【政治】
 新年の朝日新聞衆院選の予想される顔ぶれが載っている。
 神奈川11区に小泉進次郎の名前がある。日本の政治がいつまで経っても旧態としているのは、こういった候補者を落とせないところにあると思う。頭の悪い人材を先の首相の子どもだからというだけで、担ぎ上げてしまう風土がある限り、有権者は愚民の誹りを免れまい。横須賀市三浦市の住民はそれでいいのだろうか。地元の有力者である小泉家から代議士を出しておけば、地域経済は安泰だというような安直な気持ちはないだろうか。その安直さの総体が現在の国政であり、国を傾けているということに何故気づかない。
 今朝の「朝まで生テレビ!」に出ていた政治家たちはまだモノがよかった。辻元清美社民党)、枝野幸男民主党)、大村秀章自民党)、高木陽介公明党)、穀田恵二日本共産党)である。「朝生」に出ている彼らや、論客に対峙して進次郎くんや小渕優子ちゃんでは歯が立つまい。でも、優子ちゃんは大臣なんだけどね。そんなままごとみたいな政治でこの混乱した世界情勢が渡っていけると思っているのか。政治家はバカでは困るんだ。
 現在の選挙制度では小泉新次郎や小渕優子を落とすことができない。選挙区で敗北しても余程の大負けでない限り、比例区で救われてしまうのである。この制度がある以上、バカを国政から排除することはできない。
 進次郎くんや優子ちゃんに恨みがあるわけではないが、国政というのは普通の人がやってはいけないものなのである。特に昨今のような大時化の海にシロート船頭が見よう見真似で漕ぎ出すなどということを絶対にやってはいけない。政治は、天性のセンス、明晰な頭脳が要求される。三流大学を出た程度のおつむでこなせるものではないんだ。これから経験を積んでいけば大政治家になれるというものでもない。13期も議員をやっている森喜朗を見れば判るだろう。町内会長レベルの政治センスしかない男は、何十年議員をやっても調整と談合しかできない政治屋止まりでしょ。
 ワシャら国民は、1票を投じることしかできない。だったら来るべき総選挙で下らない政治屋を落選させるしかないでしょう。
 誰かが言っていた。戦後政治、戦後の首相は3つの段階に分けられるんだそうだ。第1段階は、吉田茂池田勇人佐藤栄作に代表される官僚OBの時代、第2段階は田中角栄竹下登などの党人派の時代、そして第3段階が、もっとも手の施しようのない世襲首相の時代である。橋本、小渕、森、小泉、安倍、福田、麻生……第3段階で、日本の政治はどん底まで値を下げてしまった。