ウソが多い

 開会式の夜空に上がった無数の花火の一部はコンピュータグラフィックスだったし、会場に響いた天使の歌声は別の子どもが歌ったものの口パクだった。
 なんともウソの多い競技会だ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080813-00000067-scn-cn
 それでも、この口パク少女の人気が上昇しているという。中国の現地人は「やむを得ない演出だった」として理解を示しているんだとさ。残念ながらワシャにはそういう人が全く理解できない。
 裏方で透き通る素敵な声を披露してくれた少女は愛らしかった。彼女がそのまま出てきて歌えばよかったのだ。なにも絵に描いたような愛想笑いの美少女を替え玉に使う必要などなかった。裏方の少女は「声だけでも参加できてよかった」とコメントを出している。偉い。
「国家の利益のため対外的なイメージに配慮した」と言っている北京五輪組織委員会、実に残酷なことをする。そして策を弄する割りにどれも浅はかだ。自分たちの貧しいレベルで周囲を見るんじゃない。
 四川大地震の少年被災者を伴なって上辺だけは人道的な入場行進をしたのに、ちゃらになっちまいましたね。まさに浮華虚栄、見せかけを繕うために必死になっているのが見え見えだ。世界の目はそれほど節穴ではないし、すぐに化けの皮ははがれてしまう。もっと真摯になれよ。