北京五輪開会式(5)

 選手の入場行進が始まった。ギリシアから始まって、ギニアギニアビザウ、トルコと続く。日本は23番目、少しだけ喚声があったが、大選手団に沸いただけだろう。日本の後が台湾だった。ここは大歓声だった。日本など目じゃない。かなり政治的な操作があると感じた。86番目、ヨルダンの旗手の女性は綺麗な人だった。115番目のツバルでは三宅アナが「地球温暖化で沈むツバルです」と紹介していたが、温暖化でツバルは沈まない。アル・ゴアのデマをそのまま公共放送で垂れ流すんじゃない。この男も知性が浅いテレビ芸人の一人といっていいだろう。アラブ首長国連邦の旗手も美人だ。137番目がロシアの大選手団、139番目がアメリカの大選手団だった。間に小人数のシリアが挟まって、ちょこっとかわいそうだった。141番目の米領サモアの旗手もかわいい。164番目はフィリピンだ。7800万人の人口からすると選手の数が15人とはちと少ない。温かいお国柄だからのんびりしているのだろうか。あるいは国の貧しさゆえのことだろうか。心配だ。189番目のニュージーランドでまたまた谷村教祖がコメントを発した。
「ユニフォームは黒が基調なんですね。そういえばニュージーランドラグビーチームも黒を着ていましたね」
 そりゃあなた、ニュージーランド選手団が世界屈指の強豪オールブラックスにあやかったに決まってるでしょうが。
 そして最後の204番目はもちろん開催国の中国ですわな。国家体育場は大大大喚声に包まれて、アナウンサーの言葉も聞こえないほどだった。
 ここでも中国のあざとさが見て取れる。中国の旗手はヨーメイという2mのバスケット選手である。その旗手が小さな子どもを連れて歩いている。四川省で被災したリンユー君(9歳)なんだそうだ。なんでもリンユー君、自分も被害にあったけれども、クラスメイトを助けるべく大活躍をしたそうだ。それで勲章をもらったんだとさ。そんなチビッコ英雄様が先導する大選手団に、三宅アナは「子どもと一緒に入場するというのもいいですねぇ」となんの疑いもなく心から感動している。アホか。そんなものはことごとく中国政府のプロパガンダなのだ。易々と乗せられて、そのまんまを日本に伝えてどうするというのだ。ジャーナリストなどという肩書きを捨てた方がいいぞ。三宅くん。(つづく)