宴会の全面禁煙

 最近、宴席がつらくなってきた。先週末にも一席あったのだが、たまたま席決めの籤運が悪く喫煙者に囲まれてしまった。普段、虐げられている喫煙者はここぞとばかりに紫煙を燻らせるわけだが、これは非喫煙者にはたまったものじゃない。周辺で数人がプカプカ始めてごらんなさいよ。喫煙者に寛大なワシャでも頭が痛くなってくる。
 公共の場での喫煙はほとんど禁止になった。居酒屋でも気の効いたところは禁煙席がある。でもね、相変わらず料亭だけは全面喫煙可なのじゃ。料亭の女将たちよ、いいかげんに何とかしろよ!宴会で喫煙者と非喫煙者を分けることを考えよ。あるいは別に喫煙ルームを設けてもいい。喫煙者はお手洗いに立つのと同じようにして煙草を吸いに行けばいい。そこにも水割りかなんかを用意しておけばそれはそれで面白い社交の場になるのではないか。日本伝統の宴会から非喫煙者を逃がさないためにも、そろそろ宴席の環境問題を考えた方がいい。煙でもうもうの宴会場なんて流行らないって。
 上方漫才で一斉を風靡した横山やすしが煙草嫌いだったことは有名だ。銀座のクラブで店じゅうの灰皿でくすぶっている煙草にビールをかけて回ったほど煙を嫌がった。やっさんがいれば煙のない宴会が楽しめるのだが、ワシャはやっさんではないので、そこまでのことはできないし、やりたくもない。できれば喫煙者に気配りをしてもらって、隅で吸うとか、本数を減らすとかの工夫をしてもらいたい。そうすれば喫煙者と非喫煙者の共存も図れると思いますぞ。
 こんな不幸な事件もありましたよね。
さいたま市の路上でたばこの煙を嫌がるそぶりを見せた同市の男子大学生(23)の顔を殴り、鼻の骨を折る重傷を負わせたとして、埼玉県警浦和署が同市のアルバイトの男(22)を傷害の現行犯で逮捕していたことが23日、分かった。男は「(学生の)そぶりに腹がたった」と供述しているという。調べによると、男は22日午後9時50分ごろ、さいたま市南区別所の路上で喫煙していたところ、通りかかった「嫌煙派」の大学生が自分の顔の前で手を振り、煙を払ったのを見て立腹。大学生ともみ合いになり、顔を殴った。》殴ったアルバイトの男もバカだけど、自分で喧嘩を売っておいて、喧嘩に負けたら110通報する男子学生もバカだね。
 こんなことにならないように、やっさんの前では煙草を吸わないようにしましょうね。喫煙者の皆さん。