http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080506-00000049-mai-int
大型のサイクロンがビルマを襲った。現段階で死者2万2500人、最終的には6万人を超すかもしれない。もしビルマに日本の防災技術が導入されていたら、この数字、3桁は抑え込めただろう。
歴史に「if」はないけれど、ワシャは時々考える。昭和15年に閣議決定された「大東亜共栄圏」のことをである。もちろんこの外交方針には、激動する国際情勢の中で持久戦を続けるための石油をはじめとする資源を獲得したい日本の思惑が見え隠れしている。アジアを植民地化しようという考えには与しないけれど、緩やかな共同体をつくっていたならば、と仮定すると新たな風景が見えてくるような気がするんですな。
例えば朝鮮半島や台湾で行ってきた基盤整備や資本投下を日本が東南アジア諸国でも実施したならば、今回の大被害は回避されていたかもしれない。また、共栄圏あるいは共同体が構築されていれば、朝鮮戦争やベトナム戦争は起こらず、中国は赤化しないから文化大革命はなかった。クメール・ルージュも台頭せず、カンボジアでのジェノサイドは回避できただろう。もちろんチベットの大虐殺もありえない。『共産主義の黒書』から引けば、少なくとも7,000万人の善良な人々の命は救えた勘定になる。
ビルマの国家元首だったバモーが、こんなことを言っている。
「日本のしたことは、悲劇としか言いようがない。白人の支配からアジアを解放するために、これほどのことをした民族が他にあっただろうか。しかし、これほど誤解されている国民も少ない」
何がよくて、何が悪いのか、わからなくなってくる。もう少しこのあたりのことを勉強しなくてはいけない、と思った連休明けなのじゃ。