我輩は猫である

 9月に東京で、日垣隆さん主催の読書会がある。「古典」8冊が課題図書として選ばれた。もちろん読書会というものは、ページの参照をしあう関係上、同一の本を購入するのが原則だ。課題8冊の中には手持ちのものが3冊あった。残りの5冊については新たに購入する(既に3冊は購入済)。
その中で悩ましいタイトルが1冊あった。夏目漱石我輩は猫である』(角川文庫)である。ううむ……なぜか、ワシャの家には『我輩は猫である』がたくさんあるのじゃ。
我輩は猫である』(新潮社文庫)
我輩は猫である』(旺文社文庫
現代日本文学全集 夏目漱石集』(筑摩書房
漱石全集』(岩波書店 昭和31年)
漱石全集』(岩波書店 平成5年)
漱石全集 新書版』(岩波書店
 探したら6冊出てきた。でも、角川文庫ではなかった。残念。

 なんでこんなにあるかというと、その原因はワシャ家の家訓にある。ワシャ家では「読みたい本は自分で買って読め」とされている。だってそれぞれ本にマーキングしたり、付箋をうったりするところが違うでしょ。お互いに人の引いたラインは読んでいて邪魔になるのだ。だから、たとえ家族の書棚に目的の本があっても、自分で買って読むのをルールとしている。
 このため家族が共通して好きな司馬遼太郎夢枕獏重松清シェークスピアなどは同じ本がごろごろとあるという状態になった。

 ううう(泣)、それにしても『我輩は猫である』(角川文庫)を買わなくっちゃいけない。仕事帰りに本屋に寄ることにしよう。