卑怯者

 国会の参考人招致やテレビ出演で吠えていた小嶋社長は見苦しかったが卑怯者ではなかった。あれだけ大声で自分の人格をさらけ出してまで言いたいことを言う。不愉快だがああいう生き方もあるんだ、と思っていた。
 ところがこのおっさん、突然、キャラを変えてきた。殊勝な表情を作り物静かな口調で、何も言わなかった。
 おいおい、あの小嶋社長はどこへいってしまったのかな?「証人喚問をやれるものならやってみやがれ、いつでも行ってやる。その代わりに何人も道連れにしてやるからな、ガオー!」って言っていた口は無くなっちゃったのかな?
「武士の一言金鉄の如し」「武士に二言なし」「一言の下に死を争ふは武士のならい」という言葉を贈りたい。
『なぜ<ことば>はウソをつくのか?』(PHP新書)『人は見た目が9割』(新潮新書
 40歳を過ぎると人間はその性格が顔に現れてくるという。だから顔に責任を持たなければいけない。卑怯なことを画策しているヤツの顔はどんなに着飾って粉飾しても卑しいのだ。

 ワシャの顔はどうしたって二枚目にはならないから、せめて卑しい顔だけにはならないように気をつけようっと。