愛知博のこと(2)

 9月7日の朝日新聞「声」欄に、京都市の主婦の方から「なぜできない開門前の検査」と題して「愛知博」に関しての投稿が載っていた。このご婦人の言いたいことは、一点のみ「入場時に時間のかかる手荷物検査を開門前に済ませられないのか」ということなのだが、はっきりいって無理でしょうね。「弁当の持ちこみ可」にしたって一国の総理大臣が言わなきゃ許可されなかった。博覧会全体に齟齬や綻びが生じているのに、繰り返しやってくる近所の連中のお陰で伸びる入場者数に胡座をかいて、何の手も打ってこなかった協会だ。閉幕まで残り16日である。今更、入場者のために改善などするわけがない。
 9月1日にも書いたが、この愛知博は、遠方からわざわざ足を運んでくださるお客様に対しては非常に不親切な博覧会だった。中村事務総長はニヤニヤしているが、このとぼけたイベントが膨大なクレームの上に成り立っているということを忘れてはいけない。