顔の責任

 先日、韓国人気俳優ペ・ヨンジュンの写真展がソウルであって、そこに本人が立ち寄ったらしい。それを聞きつけた熱狂的な日本のおばさんたちが殺到した。そんなことはどうでもいいのだが、そのおばさんたちの顔のことである。
 テレビインタビューに「すてきー!あの艶艶のお肌はなんなの、まるで白い陶磁器のようではあーりませんか」と、チャーリー浜風にペを絶賛するおばさんの顔はにやけきった表情だ。肌は荒れ放題のしわだらけだった。ペを追っかける暇があったらお肌のお手入れをしたほうがいいんじゃないの?
 レポーターはもう一人のおばさんにもインタビューした。こっちのおばさんはどうやらペに会えなかったらしく、警備当局の苦情をたらたら垂れ流していた。見るからに猜疑心の強そうな顔をさらに歪めて口走っていた。「なんなのよ!この警備は……まったくヨン様が見えなかったじゃないの、バカじゃないの」
 お前がバカじゃ!
 ソウルくんだりまで行って、苦情ばっかり並び立てているんじゃねえよ。
 年齢を重ねると性格が正確に顔に出てくる。大人は自分の顔に責任を持て!

 顔に責任を持つために、今日、眼鏡を買い替えに行こうと思っているがペ・ヨンジュンみたいな眼鏡にしようかなぁ、と迷っている。代えても無駄だということは百も承知だが(笑)。