時間がないけどがんばります

 朝日オープン将棋選手権五番勝負の第1局は羽生名人が深浦選手権者を制した。さすが子どものころから、自主学習を推奨する塾に通って、自主性・集中力・持続力を育ててきた羽生さんだけのことはある。
 実は我が家の愚息たちも同じ塾に通っていた。羽生さんほど出来はよくなかったが、それでも勉強をするという癖は身につき、自分の決めた時間になると、テレビ番組を途中でやめて、さっさと自室にもどり机に向かっていた。これもその塾の効果であり、指導していただいた先生には今でも感謝している。
 
 川崎で、バカ母が、塾へ行きたがらない息子を絞め殺したという事件があった。もちろんこの事件で塾の先生には、まったく落ち度がない。記事には「高津署は、壮介君が以前から学習塾に行きたがらないことからトラブルになり、小野寺容疑者(バカ母)が激高したとみて調べている」とあるが、子どもなんてものは、束縛されるのが嫌に決まっており、塾なんかに行きたがるものではない。それをなだめすかし、ときには厳しい態度(ただし愛を込めてネ)でのぞみながら、しつけてゆくのである。塾に行くか、行かないかはもちろん塾の先生が決めることではなく、子どもとその親の自主性に任されている。塾に行くのを嫌がったからといって塾の指導をうんぬんするのはお門違いもいいところだ。
 この事件で、塾の先生は大きなショックを受けているに違いない。事件が起きたことを、ご自身の責任ではないかと思われているのかもしれないが、それは絶対に違う。この事件の責任は、短絡的で激高型の鬼痴害母にある。腹が立つたびごとに、子どもを絞殺していたら日本に子どもはいなくなりまっせ。
 以前から言っているが、まずしつけるべきは、この手の大人たちなのかもしれない。