年度改まる

 春や今、ワルシャワという小さな人間が年度初めをむかえようとしている。おそらく小さなことではあるが、転機の年度になる予想は立っている。

 日本はいい。正月に気持ちが改まり、3ヶ月たって気が緩みはじめた頃に、またリセットする4月1日を迎える。別れと出会いが繰り返され、それを桜が彩ってくれる。すばらしい国柄だと思っている。

 本日、大きく改まるものがある。昨日の新聞にも新「御園座」の宣伝がでかでかと載っていた。ようやく「御園座」が復活したか……。待ちに待ったなぁ。でも杮葺落(こけらおとし)の日を迎えてみれば、あっという間だったような気もする。
 これで名古屋の文化の牽引車が定位置にもどった。杮葺落で大歌舞伎、5月にはスーパー歌舞伎、ミュージカル、クラシック、名古屋をどりもやるそうだ。これは楽しみである。名古屋の文化、東海の文化を強力に引っぱっていってほしいものだ。

 先日、NHKの「英雄たちの選択」で「南方熊楠」を取り上げていた。日本を代表する知の巨人である。植物学、民俗学、宗教学、考古学、人類学など多岐にわたった熊楠に関連した本はすでに何冊か読んでいる。笠井清『南方熊楠』(吉川弘文館)、松井竜五『南方熊楠 一切の夢』(朝日新書)、長谷川興蔵・月川和雄『南方熊楠 男色談義』(八坂書房)、岩波ジュニア新書の『南方熊楠』もありましたぞ。
 著作で読んでいるのは『十二支考』(岩波文庫)の(上)(下)くらいのもので、まだまだ南方熊楠はワシャにとっては未踏峰ということになる。
 だから今年度の目標は南方熊楠の読破に決めた。