ほどよい審判が下ったような…… その2

(上から続く)
 この国難のときに、どんな屁理屈をこねようとも、交付団体である名古屋市だけが減税するなどという非常識が許されるわけがない。併せて、中京都だか小京都だか知らないが、橋下大阪知事の二番煎じのような間抜けな施策が通用すると思っているところが甘い。
 静岡市では河村新党が推薦をしていた候補者が惜敗している。この候補の背後に河村ミャーミャーさんのブルドッグ面が見えて、静岡の有権者はこの候補を忌避してしまったのではなかろうか。あるいは「減税日本」の推薦さえ受けていなければ当選していたのかもしれない。
 全国では民主党が大惨敗だった。三重県知事は岡田幹事長の地元であるにも関わらず新人候補に敗北をした。
「もう少し応援ができれば」
 と岡田幹事長が苦渋の表情で言っていたが、それは誤解だ。あんたらが応援したから落選したのである。菅直人や仙谷チューチューが国政を壟断しむちゃくちゃやっていることが民主候補の足を引っ張ったのだということを正しく認識するところから始めなければ民主の明日はない。
 せっかく全国の自治体から地域ボス議員を排除できるいいチャンスだったにも関わらず、中央民主の不甲斐なさに救われて、多くの地域ボスが息を吹き返してしまった。この一事をとっても、菅直人の責任は重い。