静岡東部で震度6強

 震度6強の地震が起きたにも関わらず新聞の記事は小さな扱いとなった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110316-00000005-mai-soci
 たまたま2007年7月17日の新聞が手元にある。その前日に新潟中越沖地震震度6強で発生し、そのことが1面で大々的に報じられている。それによれば住宅300棟以上が全壊しているとある。死者も負傷者も出ている。避難者も万単位で出た。富士宮震度6強というのはそれほどとんでもない災害なのだ。
 しかし、東北の地震が激烈過ぎて、長野の地震も、富士宮地震も吹っ飛んでしまった。でも、そこにも被害があり、被災者がいることを忘れてはいけない。テレビが何チャンネルもあり、新聞だって数紙はあるはずだ。すべてが福島原発東日本大震災のことを報じる必要があるのか。分担して、NHKは東北のことを取材し、フジは長野を、日本テレビは静岡を、と分担すればいろいろな情報が入手できるではないか。
 猫も杓子も陸奥へ、では芸がない。

 さて、その静岡東部地震である。気象庁は「想定されている東海地震とは関係ない」としている。本当にそうだろうか。そうは言っても、東海地震の巣である駿河トラフが陸上に切れ上がったところが富士宮だ。そこで震度6強の地震が起きている。関係ないと言い切れるのか。
 宮城県沖にしても、長野県栄村の震度6強の地震も、そして富士宮地震も、すべて北アメリカプレートの縁辺で起きている。北アメリカプレートという1枚板が揺れいるのだ。それに隣り合わせにある小さなフィリピン海プレートに影響が出ないと言い切れるのかな?
 例えば90年前の関東大震災を引き起こしたプレートも北アメリカプレートであることを考え合わせると、一連の地震はすべてつながっていると言っていい。まだまだ、足の下が騒がしくなってくるような気がして仕方がないのだが……。