素晴らしき人びと

 このニュースをご覧いただきたい。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110316-00000018-jij-soci
福島第1原発の事故で、情報提供の遅れなど東京電力の対応に批判が集まる一方、最悪の事態を避けるため、危険を顧みず作業に当たる同社や協力会社の社員もいる。地方の電力会社に勤務する島根県の男性(59)は、定年を半年後に控えながら、志願して応援のため福島へ向かった。》
 志の高い人々は野の草の中にいる。
 誰だって危険なところでの仕事は嫌だろう。それも命に関わることならなおさらである。しかし、誰かがやらねば多くの人々に災厄が降り注ぐ。「だから俺が行く」この心意気はすごい。
 この人の娘さんは、普段の父親の姿をこう語る。
「家ではあまり話さず、頼りなく感じることもある」
 でも、あなたのお父さんは素晴らしい人です。他者のために自らの命をも顧みない勇士なのだ。
 こういった人たちが最前線で必死に戦っているのを、遠く東京のスタジオからちゃらちゃら着飾ったアナウンサー、何度でも名前を言うが長峰由紀安藤優子らだが「どうしてきちんと原発を管理できないのか」とキャンキャン吠える。お前ら何か勘違いしていないか。やれるものなら放射能の漏れる原子炉の前に立ってリポートしてみろよ。

 そうかと思えばこんなニュースもある。
 TBSニュースだからその信憑性は怪しいがとりあえずこんな内容がテレビで流れた。
《政府は、原子力安全・保安院の職員らを福島第1原発からおよそ5キロのところにある「オフサイトセンター」で待機させていましたが、15日午前、第1原発からおよそ50キロ離れた郡山市まで退避させました。》
 えらく遠くまで退避したものだ。
 先ほどの島根県の電力会社の方は原子炉の前で作業を続けている。いくらなんでも50キロは離れ過ぎではないか。これが志の差というもので、人の素晴らしさが学歴や社会的地位ではないということを如実に物語っている。
 
 この島根県の男性には、福島で仕事を遂行され、必ず家族のもとに生還されますことを心からお祈りします。

 私など被災地に対して何もできないわけで、現地入りしたいという気持ちはあっても、愛知県での日常に追われそれもかないません。島根県の男性に比べれば、この身が恥ずかしいばかりですが、わずかばかりの義援のお金を募金させていただきました。

 被災地の皆さん、頑張ってください。
(下にもあります)