名付けは大切に

 残念な結果となった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110304-00000101-jij-soci
 ご家族のご心痛をお察し申し上げる。

 それはそれとして、ワシャは前にも言っているが、
http://www4.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=427365&log=20080923
 変わった名前をつけると変わったことが起きる。信じなくてもいいけれど、本当にそうなんだから恐ろしい。
 かつての日本では名前(厳密には諱)を呼ばなかった。例えば大岡越前守である。大岡が苗字で、越前守が名前ではない。第一、エチゼンマモルなんて長すぎるじゃん。
 越前守(えちぜんのかみ)は職名なのである。本当の名乗りは忠相(ただすけ)という。でもね、忠相というのは忌み名で、絶対に他人が呼ばない名前なのじゃ。将軍様でも「忠相」とは呼び掛けない。「越前」あるいは「越前守」が通常の呼び名であったろう。だから、テレビドラマで山口崇演じる将軍吉宗が、加藤剛演じる大岡越前に「忠相!」と呼び掛けていたのはウソ。絶対に「忌み名」では呼ばなかった。
 ことほど左様に名前というものはデリケートなもので、いくら自分の子供だって、犬や猫、ペットのように名付けていいものではない。
「心」と書いて「ココ」。確かに「心地」と書いて「ココチ」だから「ココ」でいいじゃないか、ということなのかもしれぬ。でも違う。「心」は「ココロ」であり「シン」である。一字ではそうとしか読まない。カレーライス屋の名前じゃないんだ。愛する子供のことじゃないか。もっと真摯に名前を考えてもいいのではないか。
 息子に「悪魔」と付けようとしたバカ親がいたが、覚せい剤でとっ捕まっちまったんだとさ。自業自得だわさ。
 子供の名前を調べてみると、亜菜瑠(アナル)とか麻楽(マラ)という名前の子が存在するらしい。こんな名前を本当に我が子に付けたとしたら、真正のバカとしか言いようがない。名は体を表す。陰陽師の安倍清明も言っているではないか。名を呼ぶということは、「呪」をかけるのと同じなのだ。最愛の我が子にエロの呪をかけてどうする。
 悪魔や亜菜瑠や麻楽と比べれば心(ココ)はまだまともなのかもしれない。でも、「ココロ」ちゃんじゃだめだったんだろうか。テレビでアナウンサーが「ココちゃん、ココちゃん」と言うたびに違和感を覚えるのだった。

 心(ココ)ちゃんの冥福を心(ココロ)より祈る。