腰抜け国家の情けなさ その2

(上から続く)
 終戦直後に国際法を破って火事場泥棒のごとく千島列島を蹂躙したソ連は、ロシアと名を変えても未だに北方領土に居座ったままである。
 韓国にもロシアにも、日本国は領土を占領されたままだし、中国にはいちゃもんをつけられ、地下資源をごっそりと盗まれている。
 国際的にこれほどの無法に遭いながら何も主張できない国家というのは、ああ情けない。
 日本という国土が好きで、日本の歴史が好きで、そこに住まう日本人が好きな人間の一人として、悔しいけれど、残念ながらワシャが生きている間には、これらの国土を日本に取り戻すことはできまい。60余年に及ぶ愚民化政策が功を奏し、日本国の性根が腐ってしまったからである。そのことを司馬遼太郎さんは「日本人の炉心が溶ける」と表現していたが、まさにそのとおりになってきた。
 この国際的にも情けない弱腰外交の国が、この状態を抜け出すのには50年、一所懸命に急いで30年は掛かるだろう。もちろんその努力を怠れば、日本という国そのものが22世紀にはなくなっているだろう。もうワシャは死んでしまって関係ないけれども、みんなで毛沢東バッジをつけて「ニイハオ」って挨拶してくれ。
 でもね、ワシャはこの国が好きだ。だからこの国の文化を風土を22世紀の日本の子供たちに伝えたいと思っている。だから、なんとかならないものかと夜も寝ずに昼寝して考え続けている。
(下に続く)