古書の痕跡3

 しつこく昨日の続き。
◎『岩佐又兵衛絵巻』(MAO美術館)
 MOA美術館の「山中常盤物語(部分)岩佐又兵衛勝以筆」のPOSTCARDが図録に挿んであった。MOA美術館に行って双方を購入したんでしょうね。郵便番号がまだ5桁なので、平成10年以前に行かれたんですね。

加藤諦三『気が軽くなる生き方』(三笠書房
 四葉のクローバーが挿んであった。それも3点も。

丸谷才一『女ざかり』(文芸春秋
 またまた四葉のクローバーが挿んであった。それも4点。上記の本を買ったブックオフで半年後に買った。多分、同じ人の所有する本だったに違いない。それにしても沢山見つけましたね。

島田荘司島田荘司読本』(原書房
 たまごっち名刺が挿んであった。そこにちょっとおへちゃな女の子(本人)が写ったプリクラ貼付 名刺には『問答無用 ○△■子 82,X,2X 県立M高校1年  M県K郡S町……ご丁寧に住所、電話番号まで書いてある。まぁ名刺だから当然か。それにしてもこんなのを変な男に拾われたら危なそうだが、これだけおへちゃなら大丈夫だろう。裏面には、1997と西暦が記載されている。この年に15歳なら、82、X、2Xというのは誕生日ですな。現在25歳になっている。
 それにしても遠いM県の人の本が、どうやって愛知県まで流れてきたのだろうか。多分、就職か結婚で愛知県に来たんでしょうね。こっちへ来てから本を処分して、そしてワシャが入手したということだわさ。

 古書の中に残る痕跡は、いろいろな人の人生を垣間見せてくれる。だから、古書店で挿んであるモノを発見するととてもうれしくてついつい買ってしまうのだった。
 まだまだいろんなモノが挿んである本を持っているけど、今回はこのくらいでおしまいにしますね。