民意との解離

 暫定税率衆議院で再可決されガソリンの値がまた上がる。こういったやり方を「朝令暮改」という。
 平成17年9月の衆議院の選挙において、与党は三分の二という絶対的な力を得た。この力を行使しての再可決だから、誰が悪いのかと言えば、与党にそれだけの議席を与えた国民が阿呆だったということだわさ。これを西部邁は「愚民」という。もちろんワシャも愚民中の愚民だが、それでも前回の総選挙で与党には入れなかった。だからワシャだけはガソリンを安くしてちゃぶだい。

 でもね、そうそう愚民ばかりを責めてもいられない。考えてみれば17年の総選挙で自民党に投票した人の多くが、時の総理大臣小泉純一郎内閣官房長官安倍晋三外務大臣麻生太郎などの清新な顔ぶれに期待して投票したはずだ。間違っても利権コテコテ道路コテコテの二階俊博古賀誠に期待したわけではないでしょう。
 そういった意味からも「朝令暮改」政権は民意ではないことは確かだ。洞爺湖サミットなんかに出なくてもいいから、潔くさっさと総選挙をやれよ。