どたキャン2題

 昨日、名古屋御園座小林幸子特別公演夜の部が急遽中止になった。昼の部のときから共演の若林豪さん(68)の調子が悪く、夜の部の開演直前に楽屋で倒れたそうだ。救急車で病院に搬送され緊急手術が行なわれたらしい。かなり危険な状態とのこと。
 午後3時40分、夜の部の観客は大方が座席についていた。開演直前に御園座会長が舞台に登場して上記の顛末を説明した。そして希望者には別の日のチケットを用意し、どうしても都合のつかない人には払い戻しをすることを付け加えた。このため大きな混乱はなかった。

 先の日曜日、「たかじんのそこまで言って委員会」の司会で有名な辛坊治郎さんの講演会がワシャの地元で開催された。講演は午後1時半始まりだった。辛坊さんは「のぞみ19号」で名古屋駅に午前11時55分に下りホーム17番線に降り立った。三河安城駅には「こだま」しか停まらないので仕方がない。辛坊さんは急いで階段を駆け下り駆け上がり隣の上りホームに行く。午前11時57分、14番線に新幹線が入ってくる。「けっこう際どいな」と辛坊さんは思ったに違いない。慌てて「ひかり」に乗りこむ。ここが文化人の偉いところですな。たとえ一区間といえども指定席がとってある。席番号を確認して席につこうとしたら、なんと、辛坊さんの席に他のオッサンが座っているではあ〜りませんか。辛坊さんは「ムカッ」ときたけれど、車両はガラガラだったので怒る心を抑えて他の席に座ったのだった。心を落ちつけて、ふと車窓に目をやれば三河安城駅のプラットホームの景色がものすごい勢いで後方に流れ去ったのでありました。辛坊さんの乗った「ひかり368号」は小田原まで停まらないのだった。絶体絶命の辛坊さんの運命やいかに。
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