人のせいにするな

 横浜の親子がおしゃぶりを長時間使っていたためにかみ合わせが悪くなったと、おしゃぶりの販売元に1,000万円の損害賠償を求めて提訴したんだとさ。
「販売元は長時間、長期の使用を控えるよう商品に表示すべきだったのにしなかった」
などとほざいている。
 ワシャはこの手の責任転化無責任人間が大嫌いじゃ。このバカ母、自分が楽だから1日平均15時間、4歳になる直前まで娘におしゃぶりを咥えさせていた。そりゃぁ口も曲がりまっせ。
 だいたい乳児の指しゃぶりの代わりにおしゃぶりを長時間させて歯並びに影響を与えるなんて考えること自体がおかしい。なんでもやりすぎはよくないのだ。「チョコレートを1日20キロ食べると危険です」とか「醤油を一度に1リットル飲まないでください」とか表示しなければいけないのか。
 こういうクレーマーのおかげでいろいろな商品のパッケージが活字だらけになってきた。手元に対象年齢1.5歳の「ひらがな磁石盤」の箱がある。オセロの白い面に平仮名が書いてあって、それをボードに並べるっていうあれですよ。何も複雑な玩具じゃない。シンプルもシンプル、どこにも危険など潜んでいそうにもないシロモノだが、こんな玩具にも注意書きが書いてある。なんと15項目もの注意が箱のあちこちに印刷してあるのだ。
「口の中に入れないでください。窒息などの危険があります」
 当たり前だ。大根だって窒息する時は窒息するわい。
「ケースのすき間には指など入れないでください。はさまれてケガをする恐れがあります」
 そんなもの、タンスの引出しだって危険だわい。
 こういった過剰とも思える記載は「製造物責任法」に起因しているのだろうが、少なからず冒頭のクレーマー母のような存在が後押ししていることも否定できない。
 もう少し責任は自分で取るという成熟した大人になろうよ。